ご挨拶と研究会の歴史 About
会長挨拶
ようこそ 慢性疾患看護専門看護師研究会HPへ
みなさま こんにちは。
このたび2025-2026年度期会長に就任いたしました。これからも、微力ながら鋭意努力してまいります。
本研究会は、日本看護協会認定 慢性疾患看護専門看護師(以下 CNS)の最初の認定者を中心に発足し、自らの看護領域における学問的・実践的探求を目的に活動を継続してまいりました。
2025年度は研究会発足20周年にあたります。この20年間は、試行錯誤しながら、徐々に研究会の形を整え、活動内容の充実をはかってきました。2025年5月現在、会員数は170名を超え、年3回の研究会及び事例検討会の開催、セミナーの企画・運営、慢性看護の実践知に関する研究、慢性看護学会学術集会での交流集会の継続など、研究会内外において活発な活動を行っています。
社会はたえず変化し、高度実践看護を担うCNSを取り巻く状況も大きく変わろうとしています。このような中、本研究会は、これまでの活動の成果を原動力に20周年という節目と共に、さらに未来に向かって、柔軟でありながら力強くたくましい組織になっていくことが必要であると考えています。
CNSとしての慢性看護の学問的・実践的探求を模索・牽引していく努力を惜しまず、慢性的な健康障害のある人や集団に対する看護ケアを創出し、具体的に社会に示していく研究会を目指し、ベストを尽くす所存です。
お力添えの程、何卒宜しくお願い申し上げます。
2025年5月
慢性疾患看護専門看護師研究会 会長 米田昭子
慢性疾患看護専門看護師研究会のあゆみ(歴史)
日本看護協会認定専門看護師は、2021年10月第31回専門看護師認定審査を終え、慢性疾患看護分野は245名となりました。
慢性疾患看護専門看護師の教育は、1997年に兵庫県立看護大学での成人慢性領域の慢性看護専門看護師教育課程が開始されました。2003年「成人看護(慢性)」として分野特定され、2004年、当分野の専門看護師4名が誕生しました。
私たちは2003年から事例検討会を行なってきました。活動開始当初は、専門看護師だけでなく、専門看護師教育課程の修了者や、将来専門看護師を目指す者にまで門戸を広げ、慢性疾患をもつ人への看護について考える機会をつくってきました。そして、参加者は全国から集まり、全国規模の組織集団となりました。この活動が原型となり、現在の『慢性疾患看護専門看護師研究会』となったのです。
2007年 名称変更により当該分野は、慢性疾患看護専門看護師と改称されました。その変更に伴い、2007年の事例検討会から『慢性疾患看護専門看護師研究会』と改称しました。現在は、研究会の会員資格を慢性疾患看護専門看護師(Certified Nurse Specialist in Chronic Care Nursing;以下、慢性CNS)に限定し、慢性CNS間の協働と研鑽を目的とした組織へと発展し、年3回の研究会を中心に活動しています。
慢性疾患看護専門看護師研究会について
ロゴマークに込められた思い

本研究会の略称は、慢性疾患看護専門看護師研究会の英語表記 Research Conference By CNS in Chronic Care Nursing の頭文字を抜粋し、RECOCC(リコック)としました。
ロゴマークの右下にある葉っぱはベンジャミンの葉っぱを表しています。ベンジャミンの花言葉には「信頼」「融通のきく仲間」という意味があり、研究会員同士のつながりを象徴しています。ベンジャミンは観葉植物としても有名で、多くのご家庭やオフィスにおかれています。己の存在を主張せず、必要なときに癒しを提供するたたずまいも、私たちの専門性と近しいものであります。
「慢性」は「連続した時間」を意味しており、語源は古代ギリシアのクロノス(時間)に由来しています。そのため、ロゴマークの外周は丸い時計盤をイメージしています。今を生きる人々が、過去から未来へと歩みをすすめるとき(時間)を刻んでいくことに、私たちもかかわっています。
さらに外周をらせん状にデザインしたのは、ベンジャミンの幹樹がこのように創られることを表しただけではなく、研究会員同士の紡ぎ合いがやがて太い幹樹となっていくことを目指しています。