ご挨拶と研究会の歴史 About

会長挨拶

ようこそ 慢性疾患看護専門看護師研究会HPへ

みなさま こんにちは。
本研究会は発足以来、慢性疾患看護専門看護師(以下、CNS)が集まり、慢性看護領域の学問的、実践的探究、他団体との協働などの活動を行ってきました。

年3回の研究会は主に東京と大阪の会場で行ってまいりました。研究会は学びの場であるとともにお互いを支え合う場でもあります。

2020年に全世界を襲ったCOVID-19により、研究会が対面では開催できなくなりました。私たちは、通常のCNSとしての役割から感染対策を推進し、COVID-19にり患した人々をケアする重要な役割も担いました。新たな臨床現場の状況は、患者さんやご家族にとって過酷であり、私たちCNSにとっても、悩むことが多い日々でした。

この時代だからこそ、これまでのつながりを大事にして、さらに、よりどころとなる研究会にしたいと活動を続けました。COVID-19のおかげで、CNS同士のつながりを強める場、情報交換の場であるとともに、各持ち場で役割を遂行するうえでのエネルギーの補充の場としての役割が改めて確認できました。

私たちは、事例検討会やセミナーなどを通し、「“明日も頑張ろう”と思える研究会」を開催しています。本会の大事な宝ものです。

慢性疾患看護専門看護師研究会代表 東めぐみ
(日本赤十字北海道看護大学 成人看護学教授)

慢性疾患看護専門看護師研究会のあゆみ(歴史)

日本看護協会認定専門看護師は、2021年10月第31回専門看護師認定審査を終え、慢性疾患看護分野は245名となりました。

慢性疾患看護専門看護師の教育は、1997年に兵庫県立看護大学での成人慢性領域の慢性看護専門看護師教育課程が開始されました。2003年「成人看護(慢性)」として分野特定され、2004年、当分野の専門看護師4名が誕生しました。

私たちは2003年から事例検討会を行なってきました。活動開始当初は、専門看護師だけでなく、専門看護師教育課程の修了者や、将来専門看護師を目指す者にまで門戸を広げ、慢性疾患をもつ人への看護について考える機会をつくってきました。そして、参加者は全国から集まり、全国規模の組織集団となりました。この活動が原型となり、現在の『慢性疾患看護専門看護師研究会』となったのです。

2007年 名称変更により当該分野は、慢性疾患看護専門看護師と改称されました。その変更に伴い、2007年の事例検討会から『慢性疾患看護専門看護師研究会』と改称しました。現在は、研究会の会員資格を慢性疾患看護専門看護師(Certified Nurse Specialist in Chronic Care Nursing;以下、慢性CNS)に限定し、慢性CNS間の協働と研鑽を目的とした組織へと発展し、年3回の研究会を中心に活動しています。

慢性疾患看護専門看護師研究会について

ロゴマークに込められた思い

本研究会の略称は、慢性疾患看護専門看護師研究会の英語表記 Research Conference By CNS in Chronic Care Nursing の頭文字を抜粋し、RECOCC(リコック)としました。

ロゴマークの右下にある葉っぱはベンジャミンの葉っぱを表しています。ベンジャミンの花言葉には「信頼」「融通のきく仲間」という意味があり、研究会員同士のつながりを象徴しています。ベンジャミンは観葉植物としても有名で、多くのご家庭やオフィスにおかれています。己の存在を主張せず、必要なときに癒しを提供するたたずまいも、私たちの専門性と近しいものであります。

「慢性」は「連続した時間」を意味しており、語源は古代ギリシアのクロノス(時間)に由来しています。そのため、ロゴマークの外周は丸い時計盤をイメージしています。今を生きる人々が、過去から未来へと歩みをすすめるとき(時間)を刻んでいくことに、私たちもかかわっています。
さらに外周をらせん状にデザインしたのは、ベンジャミンの幹樹がこのように創られることを表しただけではなく、研究会員同士の紡ぎ合いがやがて太い幹樹となっていくことを目指しています。